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        FF7ACサウンド  音楽は、FFシリーズの看板コンポーザ植松伸夫氏(有限会社SMILE PLEASE代表)が中心となり、ACオリジナル曲、FF7アレンジ曲ともに充実したラインナップとなっている。ジャンルにとらわれず、テクノ、オーケストラ、ロック、ピアノ、コーラスなど、場面に応じて、実にバラエティに富んだ幅広い表情を見せるところが魅力。
 ファンタジーでありSFであり、リアルでありゲーム的である、そんな境界上にあるこの作品には、ふさわしいと言えるかもしれない。
 オリジナルサウンドトラックの著作表示によると全26曲中、1997年のゲーム版に使用されている楽曲のアレンジ曲は10曲。(あと、FFAC versionのクレジットが付く「北の大空洞」もアレンジかと思われるが、著作表示は2005年のみ)とはいえ、キャラクターや場所に対しテーマ曲があるゲームサウンドならではの、登場に対して数小節テーマメロディが入るものまで含めると、アレンジ曲はかなりのパーセンテージを占めている。
 FF7ファンには耳なじみのある音楽から、一瞬でゲーム時を思い出せる喜びがたまらないところだ。
 もっともそのアレンジの幅もかなり広く、ぱっと聞いただけでは原曲がわからないような凝ったものもある。
 曲によりけりではあるが、アレンジの質はかなり高く、原曲に引けを取らないポテンシャルを感じるものもあった。
 もちろん、オリジナル曲も耳に残るいい曲がちらほらと出てきて、全体通じて冴水は音楽でとても楽しめた。
 エンディングで起用されている「CALLING」(1989「NEO FASCIO」収録)は、氷室京介氏の楽曲提供によるイメージソング。ディレクター・野村哲也氏の要請によって実現したコラボレーションだという。
 FF7ファンの間では、なぜ氷室?という感想もちらほら聞こえるが、苦しみや弱さの向こうに希望とどこか突き放した潔さを感じさせる歌詞は好印象。
 疾走感があり、寂しさと明るさが同居するようなメロディラインも、FF7というよりはむしろ、クラウドのたどり着いた境地に似合っているように思う。
 なお、2009年発売のFF7ACCではエンディング曲は刷新され、氷室京介氏×My Chemical Romance ジェラルド・ウェイ氏のコラボレート曲「Safe  And Sound」の楽曲提供を受けた。疾走感のあるかなりハードな楽曲で、クラウドが荒野をフェンリルで駆け抜けるムービーとの相性は悪くないものの、脳内に「CALLING」がインプットされていたため、流れ始めた時にかなり驚かされた。
 …全英詞だったので、内容についてはよくわかりませんでした(汗)
 
	
	| タイトル | FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDRENORIGINAL SOUNDTRACK
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	| 発売日 | 2005年9月28日 |  
	| 仕 様 | 12cmCD 2枚組(全26曲) |  
	| 価 格 | 初回限定豪華スリーブケース仕様 /通常版 \3000(税込)
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