キルディアン
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「おい、フォンテアドル! 俺はもうあんたともヴィルディア家とも、いっさい関わる気ないって言ってるだろ!!」
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フォンテアドル
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「大声を出すんじゃないよ、ディアン。お茶が不味くなるからね」
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キルディアン
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「その名前で呼ぶんじゃねぇっ! 俺は帰るぜ!!」
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フォンテアドル
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「それなら仕方ないね。別に無理にとは言わないよ。こちらも仕事だし、前金さえ返してくれれば、別の者に依頼するとしよう」
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キルディアン
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「………っ!」
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フォンテアドル
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「どうしたんだい? やっぱりやりたくなったのかな? (にっこり)」
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アレアゼータ
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「ごめんなさい! スコーンが焼き上がらなくて…。さぁ、どうぞ召し上がれ。ところで、"TRPGはどうやるか"は終わってしまったかしら?」
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キルディアン
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「アレア姉もかよっ!?」
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フォンテアドル
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「ちょうどこれから始めるところですよ。そうだね、ディアン?」
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キルディアン
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「…ちっ。(もぐもぐ)…どうやるったって、使うシステムによって違うだろ」
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フォンテアドル
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「そのとおりだね。実に様々な架空世界を舞台にした、特色あるゲームシステムが多数あるから、自分の好きな内容を楽しみたいね」
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アレアゼータ
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「まずは一緒に遊ぶ仲間が集まらないとね。システムにもよるけど、3〜7人くらいが普通かしら」
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キルディアン
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「その中の1人はゲームマスターだよな。"GM"って略して呼ばれたり、システムによって名前が違うこともあるみたいだけど」
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フォンテアドル
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「そのセッションのシナリオを用意し、それに沿ってゲームの進行・判断をする役割だね。プレイヤー(PL)が演じる以外の登場人物であるノンプレイヤー・キャラクター(NPC)や、敵を演じるのもGMだ」
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キルディアン
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「"神"とか言われたりもするよな(笑)」
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フォンテアドル
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「ルールがあるとはいえ、ゲーム内におけるGMの裁量は大きいからね」
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アレアゼータ
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「メンバーがそろったら、ルールに沿って、自分の分身となるプレイヤー・キャラクター(PC)を作らないとね」
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キルディアン
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「必要なキャラクター情報や能力を決めて、キャラクターシートに書き込めばいいんだよな。数値だけじゃなくて、性格や得意技、生い立ち、好き嫌い…いろいろ思い巡らしたり。これがまた楽しかったりするんだな」
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アレアゼータ
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「さしあたってセッションの予定はなくても、キャラクターだけ作っておくってことも多いものね」
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キルディアン
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「キャラクターが揃えば、いよいよゲーム開始だぜ。GMが司会役となってシナリオを進めていくんだ」
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アレアゼータ
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「宝探ししたり、誰かを助けたり、仕事、陰謀、探検、敵討ち、戦争、恋…。ルールに反しない限り、どんなことでも起こり得るわ」
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フォンテアドル
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「システムやシナリオによって様々だが、最終的にはプレイヤー全員がパーティを組んで、ひとつの目標や事件を協力して解決する、という形になることが多いね」
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キルディアン
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「中でも戦闘はTRPGの華だぜ! 戦闘ルールに従って、ダイス(サイコロ)やカードみたいなランダム要素のあるツールを使って判定をするんだ。これがまた緊張の一瞬なんだ!!」
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フォンテアドル
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「どういうわけか、いつも出目が悪いプレイヤーがいたりしてね」
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キルディアン
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「う、うるせーっ!」
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アレアゼータ
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「運が悪いと死んでしまうってこともあるもの。気をつけてね、ルディア」
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キルディアン
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「アレア姉まで…(涙) まぁ、とにかく無事に目的を達すると経験点や報酬がもらえて、キャラクターを成長させることができるってとこは、一般のRPGと同じだな」
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フォンテアドル
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「読みきり連載のように、一回ごとのセッションを積み重ねて大きな物語を演出する"キャンペーン"という遊び方もある。こうなると成長が大きくゲーム内容に関わってくるね」
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キルディアン
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「ま、具体的なこと知るには、"リプレイ"読んでみるのが一番だよな」
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アレアゼータ
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「ロールプレイをシナリオ形式で書き起こした読み物ね。…そういえば、あなたが活躍したリプレイは読めないの?」
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キルディアン
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「そ、そそそんな昔のネタはもうテープも残ってないって!」
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アレアゼータ
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「カセットテープの時代だったの? …それは古そうね」
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フォンテアドル
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「…そういえばあの頃、旅仲間の中に、お前が始終まとわりついていた年上の美人がいたね。ディアン」
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キルディアン
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「げ! なぜそれを…っ!?」
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フォンテアドル
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「そりゃ私も登場してるからね。お前は気づかなかったみたいだが」
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キルディアン
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「…まさか…嘘だろ…っ!?」
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フォンテアドル
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「エンディングで沐浴してるところを覗いたら、男性だったそうだね?」
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キルディアン
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「………っ!!」
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アレアゼータ
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「…まぁ…っ! そういう好みだったとは知らなかったわ、ルディア。
大丈夫よ。わたくしはあなたが誰を愛そうと、ずっと味方ですからね」
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キルディアン
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「ち、違っ…! …おい、この…、フォンテアドルっ!!」
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