BEST3 ● Savior

ハイウェイ戦の後、教会に逃げ込んだカダージュとクラウドが対峙する場面のBGMです。

直前の「The Chase of Highway」の続きであり、その発展形。 「The Chase of Highway」が途中にタークスのテーマなども含み5分弱におよぶことを思えば、この曲は約2分ととても短いです。
でも好きなのは断然こっち！

弦バス中心の風のような低音の前奏から、「The Chase of Highway」の発展形のロック調へと続き、ライフストリームが溢れ出す瞬間、一転してほとばしるような美しい旋律の中に「The Chase of Highway」のメロディラインが再び現われて終わります。
このドラマティックな音楽の変化がとてもいい。
バトル曲というのはゲーム中でも、そのシーンが長ければ長いほど繰り返しが多くなり、単調になりやすいところです。
「The Chase of Highway」がバリバリしたエレキ中心のロックで、変化を持ちながらも延々とハイペースな音楽が続くからこそ、「Savior」で曲の変化がより引き立つのかも。

それにしても、どうしてこの曲のタイトルは「Savior」なんだろう？
剣使いであるカダージュが、それほど刀を振るう見せ場というわけでもないし。
むしろここは、カダージュの孤独と悲哀や、クラウドの罪悪感がライフストリームに昇華されて、「あの時確かにあったはずの強い気持ち」を取り戻す、そういう心理描写の場面だと思うんです。
とすると「Saivor」なのは、ライフストリームに表れるエアリスの心なのか。
それともクラウドの心の剣、なのかもしれないですね。

そして、ライフストリームと共に溢れ出る音がわーっと広がったのが、ラスト一点に集中して、その勢いのまま一直線に突き進んでいくイメージがとても大好きです。
もちろん映像の力も大きいと思います。
やはり、映像と音楽が絶妙に噛み合ってこそ、感動が生まれるんだなぁと思います。